人工股関節

人工股関節について

股関節の痛みが軽度のものであれば、自然に治癒する方法で治療をしていきますが、関節になんらかの問題が生じている場合や、先天的に関節に問題があるという場合は、症状が軽度のものであっても手術療法を薦められることがあります。 手術による治療のなかに、人工の股関節に置き換えるという方法があり、これを人工股関節置換術と呼んでいます。 人工股関節は、金属、セラミック、ポリエチレンなどで作られていて、ヘッド、ステム、ライナー、アセタブラーシェルという4つの部品から出来ています。 人工股関節に換えることは、悪くなっている関節を新しいものにすることによって、痛みがなくなり快適な生活を送ることができるようになります。 しかし、殺菌感染に弱く、脱臼もしやすくて磨耗が早いということがあり、ゆるみが来たら入れ替えの手術をしなくてはならないという点が難点です。 個人の身体的条件などでも違ってきますが、一般的に耐久寿命は15から20年といわれています。 ただし、日常の生活のうえでいくつか気をつけていれば、ある程度は関節の寿命を長く保つことが可能です。 これらの点をふまえ、常に痛みがある生活と比べ、置き換えるかどうかを判断するようにしましょう。...

人工股関節のデメリット

人工股関節の手術は、股関節の痛みが改善するという、股関節の痛みをなくしたい人にとっては最良のものですが、いくつか問題点もあります。 人工股関節を入れた後に、もっとも起こりやすい合併症としては脱臼があります。 筋力がなく、筋肉の緊張が少ない人に起こりやすく、術直後に最も多く発生するのが特徴ですが、リハビリで筋力がついてくれば脱臼の頻度も減ってきます。 脱臼の方向は前方と後方の2通りあり、どちらの方向に脱臼しやすいのかは人工股関節を設置し終わった後で、医師が確かめることになっています。 最も困る合併症は細菌感染です。 細菌感染には、主に手術時に感染する早期感染と、手術後3ヶ月以上経ってから起こる晩期感染があります。 晩期感染が起こる確率は低いのですが、体調をひどく崩したときや肝機能障害、糖尿病の悪化などが原因で起こることがあります。 滅多に起こらない合併症には神経麻痺があります。 発生率は人工股関節手術をした人の0.6から3.4%くらいです。 その他に、手術中や手術をした後に骨折が起こる場合もあります。...

手術後に気をつけること

人工股関節に置き換える手術をした後は、人工股関節を長持ちさせるためにも定期的な受診が必要になります。 通常の場合、手術の後、初めの1年間は数回の定期受診を受け、2年目以降は年に1、2回の定期受診になります。 そして、手術後に注意をしなけれなならない事は、股関節に大きな負担をかけないように生活することです。 座る時は、正座やあぐらなどの姿勢は避け、椅子に腰掛けるようにすると良いでしょう。 股関節の脱臼を防止するためには、しゃがむ姿勢をとらないことが大切なので、和式トイレは避けて、なるべく洋式トイレにしましょう。 頻繁に立ったり座ったりする動作も股関節に負担をかけてしまうので、家事などの際に良く使うものは、立ったままで手の届く範囲に置くようにしましょう。 洗濯物を干す時には、両足を開いて立ち片足だけに体重がかからないようにすることが大切です。 また、激しい運動や10kg以上の重たい荷物を持たないようにすることも大切です。...

人工股関節手術の方法

骨に人工股関節を固定する方法には、骨セメントを使用して行なうセメント固定と、骨セメントを使わないセメントレス固定の2つの方法があります。 金属と骨を直接つないで固定するのがセメント固定の方法で、金属の表面に特殊な加工がされていて、手術後骨に入り込んで固定されるのがセメントレス固定方法です。 この場合、骨が入り込んで金属と固定されるまでに少し日数が必要になります。 人工股関節の主な手術方法は、まず手術後に足の長さが同じになるように、手術しない足と手術する足の長さを計測します。 その後、股関節の横の部分を切開して、臼蓋から大腿骨を脱臼させ、大腿骨頭を切り落として除去します。 大腿骨頭を切り落として露出した臼蓋は、人工の臼蓋ソケットがきっちりはまるように削って成型していき、金属でできた正しいサイズの臼蓋カップを設置していきます。 次は、人工大腿骨コンポーネントがきっちりはまるように、大腿骨の中心に空いている髄腔と呼ばれる穴を少しずつ削って形を整えていき、正しいサイズの大腿骨ステムを髄腔に設置します。 手術の最終ステップでは、ステムの先端に金属もしくはセラミックでできたヘッドと呼ばれる小さな丸いボールを取り付けます。 ここまで終わったら後は傷口を閉じて手術は完了です。...

なぜ人工股関節に置き換えるのか

人工股関節の手術は、変形性股関節症、関節リウマチ、大腿骨頭壊死症などの疾患により、炎症や変性、破壊されて痛んだ股関節を人工の股関節を用いて治療する手術です。 世界中で年間およそ50万件も手術が行われているといわれていて、股関節の痛みを完全に取り除いて、股関節の可動域を改善することのできる方法です。 人工股関節に置き換える手術は、股関節の痛みが強い、痛みが酷くて歩行も困難となってきたなど、日常生活に支障をきたしている方が適応されます。 股関節を人工のものに換えると、痩せてきていた膝より少し上の太ももの筋肉が削げ落ちが止まり、次第に元の筋肉に回復してきます。 筋肉が回復することに伴って、跛行も次第に改善して日常の生活活動レベルが向上し、歩く姿も格段に改善してきます。 子供の頃の股関節脱臼によって、足の長さの違いも人工の股関節を入れることで同じ長さになりますし、何よりも足を引きずることなく歩けるようになることは心理的にもメリットといえるでしょう。...

人工股関節とは

股関節は、大腿骨と寛骨臼とよばれる2つの骨から構成されています。 人工股関節も「ステムとよばれる大腿骨側の部品と、ソケットとよばれる寛骨臼側の部品の2つから成り立っています。 大腿骨頭と寛骨臼の間には、骨と骨の摩擦を和らげるためにクッションとなる関節軟骨が存在していますが、その軟骨がすり減り、股関節全体がひどく変形してしまった状態になり、日常生活に影響を及ぼす場合に人工股関節に入れ替える手術が行なわれるのです。 つまり人工股関節とは、股関節が変形することによって低下した機能を回復させるために人工の関節で代替するということなのです。 人工股関節を入れ替える手術を行なう患者さんのうち、約70%が変形性股関節症で、約20%が関節リウマチによるものです。 人工股関節は今後も改良が進でいくもので、脱臼をしない人工股関節の開発研究も進められているそうです。...

術後のアレルギー反応

人工股関節に使用される金属は、比較的人体への影響が少ない金属で出来ています。 仮にアクセサリーで金属アレルギーを起す方でも、人工股関節では反応を起すことは非常に稀です。 しかし金属アレルギーの既往がある場合、必ずそのことを手術前に医師に伝えてください。...

人工股関節のゆるみや破損、磨耗

長期間人工股関節を使用していると、ゆるみや破損、磨耗する事があります。 ゆるみは、人工股関節の固定性の悪化とずれを引き起こします。 磨耗は人工股関節を構成するプラスティックの部に見られ、関節が少しずつすり減ると磨耗粉が出ます。 その磨耗粉は周辺の骨を溶かす原因となる場合があります。 人工股関節置換術は痛みがなくとも、定期的に医療機関で受診を続け管理していきましょう。...

術後の細菌感染

人工股関節は生体インプラントであり、生体となじみやすくできています。 よって一度感染を起こせば、細菌が関節に膜を作り抗生剤が効きにくくなってしまいます。 加えて膜の中で細菌が繁殖し、感染が治りにくくなります。 感染は、術後早期に出る場合と、比較的年月を経てから発症する場合がありますが、いずれも手術した部分の皮膚が赤らんだり、腫れたり、時に膿が出たりします。 酷くなると人工股関節を抜き取る必要が出てきます。...

術後に起こる血管の障害

人工股関節置換術に、深部静脈血栓症という下肢の静脈に血の塊ができて血管を塞いでしまう症状が起きる場合があります。 血流が悪くなり、股関節などの下肢がむくんだり、ふくらはぎが痛んだりします。 この症状はいわゆるエコノミークラス症候群であり、乗り物で長時間足を動かさないでいる時にもおこります。 剥がれた血栓が肺の血管を塞いでしまう事を肺塞栓症といいます。 呼吸困難や胸の痛みを感じ、時に取り返しのつかない重篤な症状を引き起こす可能性があります。 予防のために、人工股関節置換術の手術中から術後にかけ、下肢の血管を圧迫する装置を装着したり、血栓をできにくくする薬剤を投与します。...

人工股関節をもう一度入れ替える

人工股関節がすり減ったりゆるむと、再び痛み出したり、動きが困難になる場合があります。 その際、必要に応じて新しい人工股関節に入れかえる手術をします。 手術は人工股関節全てを取りかえるケースと、交換が必要なパーツだけを取りかえるケースがあります。 骨に直接固定されている金属を取り外す時、必要に応じやむを得ず骨の一部を一緒に取りのぞかなければならない場合もあります。 その場合、失われた一部の骨を補う為、患者自身の骨を移植します。 移植する骨は最初の人工股関節の手術の時に切り落とした骨を使う、別の部分から骨を取って移植するなど方法は様々です。 再置換術後のリハビリなどは、初回手術時に比べてゆっくり進められます。...

人工股関節の素材

人工股関節は、コバルトクロム合金やチタン合金などの金属やセラミック、プラスチックによって作られています。 人工股関節の耐久性は一般的に約15~20年と言われていますが、もちろん必要に応じて入れ替えることが可能です。 人工股関節は骨セメントを使う方法と、使わない二種類の固定方法があります。 骨セメントを使用しない人工股関節は、表面にハイドロキシアパタイト加工がされており、術後に加工された表面に骨が入り込み固定されるか、場合によってはネジで固定する場合もあります。 患者の骨や生活習慣などにあわせて、色々な種類の人工股関節の機種や大きさを選びます。...

人工股関節の適応と効果

・仕事や日常生活の動作も制限されるほどの痛みがある ・安静、薬物療法、理学療法などで痛みが改善されない ・股関節が固く、動かせる範囲が狭くなっている ・X線検査で、股関節炎の進行やその他の病気がみられる 上記のような場合、人工股関節置換術が適応されます。 人工股関節置換術を行うことにより、痛みを取り除いたり、変性や痛みのために制限されていた関節の動きがとり戻せます。 また、股関節の病気は痛みのある関節をかばうことで、他の関節にも影響をおよぼすことがあります。 よって、人工股関節置換術により他関節への負担を軽くします。 治療により活動範囲が広がり、下肢の筋力がつき、日常生活動作が改善されます。...

股関節を人工物に置き換える

股関節の傷む部分を取りのぞき、人工の関節に置きかえる手術があります。 関節の痛みの原因すべて取りのぞく事になるので、他の治療法と比べ、痛みを取る事に関して大きな効果が得られます。 使用者の状態にもよりますが、現在使用されている人工股関節の耐久性は、およそ15~20年といわれています。 つまり、人工股関節の寿命が来ると、再度手術をして人工股関節を入れかえる必要が出てきてしまいます。 よって比較的高齢者に対して行う手術とされてきました。 最近では患者の希望により、高齢でなくとも、快適な生活を送るための手段として人工股関節が選ばれる事が増えてきました。 人工股関節の手術は事故等緊急の場合をのぞき、オペの時期を選ぶことができますので、医師とよく相談してから決めましょう。 ただし、場合によっては早期に人工股関節を入れかえる必要性が出る事もあります。...

股関節からねじり戻す整体サポーター
股関節・痛み・変形性股関節症
腰と股関節を安定的にサポートして、O脚・X脚を矯正、歩行時の腰やひざ、足首の偏りや負担を軽減します

サイトMENU

Copyright (C) 股関節の痛み・変形性股関節症について. All Rights Reserved.